もう一つの被災地「いわき」
昨日5/13(金)の一日、所用があり小生の故郷いわき市に行ってきました。また、遅くなりましたが、風評被害地いわき市の現状をこの目で見て、聞いておこうと思ったこともあります。
いわき市は常磐高速を利用して車で約2時間、温暖な気候に恵まれ、いわき七浜で有名な海岸沿いには漁港が並び新鮮な魚には事欠かない住みやすい街で、災害らしい災害にもかつて遭遇しませんでした。そのせいか、住んでいる人たちも争いを好まず、平凡ですが比較的穏やかな人たちが多いようです。
そのいわき七浜が今回は一変していました。所用を済ませた後に兄のガイドで小名浜、永崎、薄磯、豊間と海岸沿いを車で巡ったのですが、そこにはTV等では報道されない被災地の現状がありました。特に、死者・行方不明が多く出た永崎、薄磯、豊間地区は瓦礫が山積みされ、家は屋根や土台だけ残り部屋はがらんどうの状態です。川には未だに乗用車が浮かんでいました。
ポランティアの支援もなく、行政を中心にできる範囲で復興に着手しているとの印象でした。いわき市は風評被害だけが表に出ていますが、まさに被災地そのものです。
また、産業は大打撃を受けていました。海岸沿いには「かまぼこ」を中心とした海産物の食品加工業者が並んでいますが、機械が津波で流され破壊されて生産も販売も出来ない状態です。 数多くの方が解雇されて、ハローワークには連日職を求める人で溢れているとのことです。
有名なスパリゾート・ハワイアンズも営業停止を余儀なくされ、そこで働いていたパートさんたちが数多く解雇されました。偶々その日、親戚の女性から電話が入ってきましたが、スパリゾートを解雇され失業していたが、やっと別の企業に就職できたとの連絡でした。これは稀なるケースで、多くの方々は仕事を求めて右往左往している状態です。
被災された方々は今後の復興に希望を託しながら日常生活を営んでいますが、その時に大事なことは定職についていることでしょう。職があれば今の惨状も受け入れ、明日に向かって立ち向かえるエネルギーも沸いて来ると思います。でも、失業状態のままでは‥‥‥。
数日前訪問したお隣の野田市では、かなり前から無料職業紹介所が市役所内に設置され、その隣には、就労して安定的な自立生活を営むことを目指すために個別に・継続して・包括的に支援を行う求職者総合支援センターが併設されていました。何れも市長肝いりの政策とのことですが、そこには、大震災直後よりいわき市からの避難者が数多く相談に連日訪れているそうです。
単なる義捐金や物資支援にとどまらない支援がそこにはあります。いわゆる「モノ」「カネ」「ヒト」が事業や支援には必要ですが、なかでも「ヒト」に関する支援について、「気持ちをカタチに」かつ「迅速・タイムリーに」行うことが行政や我々市民団体には求められているのではないでしょうか。
果たして、流山はこれに応えていると言えるでしょうか?‥‥。
H23.5.14 センターサイト運営責任者 富岡 恒雄
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